四万十川で採れる「アオノリ」について知ってもらおうと、四万十市郷土博物館で企画展が開かれています。
四万十川で採れる天然の「アオノリ」は豊かな風味で親しまれ、地域を代表する特産品です。
企画展では川底の「アオノリ」をかき採る櫛状の漁具などが展示されていて、明治時代から伝統的に続く「アオノリ」漁を知ることができます。
また、よく混同されがちな「アオノリ」と「アオサノリ」について、主に自生したものを収獲し料理の風味付けとして使う「アオノリ」に対し、川で養殖され、天ぷらなどにして食べる「ヒトエグサ」という海藻を地域では「アオサノリ」と呼んで親しんできたことなど、それぞれの違いがわかりやすく説明されています。
収獲量が激減している「アオノリ」ですが、原因は水温の上昇にあるとみられています。
このため、水温の低い地下海水をくみ上げ、陸上の施設でアオノリを養殖する新たな取り組みを行っていて、将来、地域の特産物を安定的に供給することが期待されています。
企画展は11月11日まで四万十市中村の郷土博物館で開かれています。
https://www.city.shimanto.lg.jp/site/museum/22320.html