高知県は全国屈指の天然スジアオノリの産地です。
しかし近年、海水の温暖化や生息環境の変化などにより、
収穫が安定しないなど海藻の生育に悪影響が出てきています。
どうしてそうなっているのか、アオノリの未来は、、、
高知県の四万十川の汽水域(淡水と海水がまじりあう場所)では、
海藻の一種・筋アオノリが取れなくなりました。
その理由の一つが、海水温の上昇。
低い水温を好む筋アオノリにとって、海水温の上昇は大敵。
海の環境の変化の原因の一つが、地球温暖化。
地球の平均気温は、過去150~200年の間で
1.5℃上がっています。
日本海域の過去100年の海面温度は、1.08℃上がっています。
それに対して、高知県が面している四国東海沖は、1.24℃も上がっています。
地球温暖化の1番の原因といわれる二酸化炭素。
アオノリをはじめとする海藻は、
地球温暖化の原因のひとつ「二酸化炭素」を吸収して体を成長させながら、
二酸化炭素を違うものに作り変えることができます。
アオノリをはじめとする海の植物は、
二酸化炭素を減らす効果が期待できるとされています。
植物の中で、最も成長するスピードが速い生命体、
それが「ミナミアオノリ」という海藻です。
その速さを活かして、ミナミアオノリを環境にやさしい資源
「バイオマス」にする研究が、高知大学で進められています。
高知大学海洋研究室では、
海藻を陸上で養殖する技術を開発。
また、海藻から食べられるプラスチックを作ったり、
プラスチックに似たものを作る研究を行っています。
地球温暖化の解決につながるかもしれない、
ミナミアオノリの研究。
日本中から注目が集まっています!