高知県中土佐町の旬の味覚「メジカの新子」の提供が始まっています。
“今の時期しか食べられない”味を求めて、中土佐町にある大正町市場には連日朝から大勢の人が訪れています。
鮮度が長持ちしないことから、県外にはめったに流通しない人気の魚「メジカの新子」とは??
つやつやとした、輝く刺身!中土佐町の久礼大正町市場で今年も提供が始まった「メジカの新子」です。
「メジカ」はサバ科のカツオの仲間で、中でも生後1年未満の稚魚は「新子」と呼ばれています。
鮮度が長持ちしないことから、県外にはめったに流通しない人気の味覚です。
今年は例年より遅い8月22日から提供が始まりました。
久礼大正町市場協同組合 田中隆博理事長に伺うと、
例年は大体7月の終わりから上がり始めるが、台風の関係でお盆明けまでほとんど見られなかったそう。
今年は8月20日前後から獲れだしたそうです。
大正町市場では今年から市場内の空きスペースに小屋を設け、メジカと新子を提供しています。
小屋は漁師の船ごとに建てられ、
朝とれたメジカと新子が運び込まれると漁師の家族=おかみさんが手際よく捌いていきます。
平日にも関わらず行列が。すぐに完売することも珍しくないといいます。
メジカの新子は身の弾力が強く、鮮度も抜群なので食感がもちもちしています。
中土佐町久礼では新子の皮を取り除き、柑橘のブシュカンと醤油をかけて食べるのが伝統です。
メジカの新子とブシュカンの相性は最高!
もちもち食感のメジカとブシュカンのキレのある酸味で、一度食べればやみつきに!
提供される新子とメジカの数はその日の漁での獲れ高に左右されます。
「遠方から来たのに食べられない」という事も多いといいますが、
久礼大正町市場では訪れる人たちに理解を求めています。
“今しか食べられない”久礼大正町市場でのメジカと新子は、
今年は9月末ごろまで楽しめそうだということです。